長寿時代に備えたい長生きを前提にした生命保険選びのポイント、変換権もいいけど、積立型の方が良いと思う

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日本人は世界でも上位に入る「保険好き」だと言われています。なかでも、掛け金を低く抑えることができる掛け捨てタイプの生命保険は多くの方が結婚や出産を機に考える、最も人気の高い保険商品です。実際に読者のなかにも加入している人は多いでしょう。しかし、ここでちょっと立ち止まり、その保険が本当に自分が必要なものなのか、あらためて考えてみませんか。

■日本人の平均寿命から読み解く生命保険の落とし穴

 日本人の平均寿命は男性が約81歳で、女性は約87歳。ご存知のように日本は世界一の超長寿社会です。しかも表を読み解いていくと、単に平均寿命が長いだけでなく、さまざまなことがわかります。なかでも注目して欲しいのが、65歳までの存命確率……つまり、65歳までに何%の人が死なないでいられるかという確率なのですが、なんと男性は10人に9人! 

 多くの人が生命保険に加入しようと思うのは、リタイヤする65歳までに自分の身に万が一のことがあった場合、家族にお金を残してあげたいと思うから、ですよね? しかし、実際には65歳までに亡くなるのは10%程度なのです。考えかたによってはこの数字はすごく高く感じるかもしれませんし、0歳~65歳までの病気や事故など、すべてを含めた数字だと考えると意外なほど少ないと感じるかもしれません。

 ただ私がここで言いたいのは、保険を考える際、どうしても保険会社の営業マンには万が一の際を強調し、死亡保障の額を重視する人が多いということ。しかし、この超長寿社会では、(1)まず長生きすることを前提にして、(2)老後のお金のしっかり準備をした上で、(3)万が一、その手前で亡くなってしまったときにどうするのか? という順番で保険を考えなければいけないのです。

 ところが現実には、あまりにも「若くして亡くなること」を前提にする人が多い。だから私はまず、生命保険を選ぶ際は死ぬことではなく、長生きする(せめて平均寿命までは生きる)ことを前提に、死後ではなく老後の準備をまず考えることをおすすめしています。そうすると、掛け捨ての生命保険は必要最小限でよいのではないでしょうか。

■生命保険を考える前に、すでに払っている保険を認識しよう

 では、「必要最小限の生命保険に入る」には、具体的にどうすればよいのでしょうか? まずはすでに皆さんが払っている保険を認識することからはじめましょう。

 じつは多くの方がすでに死亡保障を受け取れる保険や制度を利用しています。下に代表的なものを紹介しましょう。

・遺族年金:厚生年金や国民年金に組み込まれている。支給額は家族構成や子どもの年齢、年収によって異なります。
・死亡退職金:会社によって制度の有無や金額は異なります。就業規則などを確認しましょう。
・団体信用生命保険(団信):一軒家やマンションのローン中であれば、団信に加入しているはずです。もしローン中に亡くなった場合は以降の支払いは免除されるので、生命保険の保障額として住宅ローンを考慮する必要はありません。
・埋葬料(健康保険):生計維持者が亡くなった場合に申請すれば、5万円の埋葬料が支給されます。

 もちろん、賃貸であれば団信には加入していないので、遺族は家賃を支払い続けなければなりません。また、自営業であれば死亡退職金もありません。

 このように、各人が亡くなったときに受け取れる死亡保障をあらためて確認し、いくらの保障額が必要かを認識したうえで、生命保険を選ぶようにしてほしいのです。

■「未知の将来」に適応できる保険を選ぶ

 ある男性を例に、必要な保障額をシミュレーションしてみましょう。

・加入予定者:40歳/男性//既婚/会社員(年収約500万円)
・子ども2人(小学4年と1年)
・持ち家(ローンあり)
・奥さんはパートで月8万円の収入

 もしこの男性が数年後、亡くなったとしましょう。

・遺族年金は子どもが18歳になるまでは毎月約15万円が支給
・奥さんはパートを継続し、月8万円の収入
・団信により、家のローンは免除

=毎月23万円の収入でローンなし→これなら生命保険なしでも、最低限の生活はできるのではないでしょうか。

 ただ、この男性が懸念するのは、「これでは子ども2人を大学まで行かせてやることができない」ということ。そこで私ならお子さんの教育資金を確保するために、保障額2000万円の生命保険を提案します。

 上のシミュレーションでは保険の目的はお子さんの教育資金なので、下のお子さんが22歳になるまで、つまり15年満期でよいということになります。しかし15年後、男性が55歳になったとき、自身や家族がどうなっているかは誰にもわかりません。

 子どもが2人とも独立したあと、自分の身に何かあっても奥さんが老後を安心して暮らしていけるように、やっぱり保険を残しておきたいと考えが変わっているかもしれません。しかし15年満期の掛け捨てなら契約期間が終わってしまえば何も残りません。しかも、もしもこのときに大きな病気などを患っていたら、新しい保険にも入りにくい……。

 そこで私が提案するのが「変換権」のある保険です。

 変換権とは保険を解約したあと、一定の期間内であれば審査なしで違う保険に加入できるというもの。つまり、15年後に同じ保障内容で延期することもできるし、保障額を変えて違う保険に入ることもできる。審査がないので、自身が病気になっていても問題はありません。

 未来は誰にもわかりません。だからこそ、いつまで保険を払えばいいのか? 掛け金はいくらにするか? 保険がいらなくなるかもしれないし、いつまでもいるかもしれない……契約時にはわからない選択を後から自由に設定し直せるのが良い保険だと、私は思っています。そして、それができるのが「変換権」なのです。

 ただし、変換権はすべての保険についているわけではありません。変換権がついている保険会社はまだまだ少ないのが現状です。

 保険会社を選ぶとき、少しでも安い保険を選べばいいと考える人がいますが、保険はご家族が必要なときに必要な額を受け取れるものでなければ意味がありません。変換権はそうした年を重ねるごとに変わる被保険者の生活環境や資産状況に応じて、必要な保険に切り替えることができるという点で非常に優れているといえるでしょう。

 しかし、前述のとおり、変換権を設定している保険会社はまだまだ少ない状況です。しかも、会社によって細かく条件が異なります。そうした違いをしっかり理解して、自分に最適な保険を見つけるのは非常に困難だといえるでしょう。

 私も恥ずかしながら、外資系保険会社にいたときにはその細かい違いについては理解できていませんでした。現在はIFA(独立系フィナンシャルアドバイザー)として、さまざまな保険会社を扱うことによって、ようやく各社の違いを知ることができたくらいです。

 皆さんも保険を選ぶときは一つの金融機関や保険会社に所属している営業マンや、生命保険だけを扱う代理店などではなく、あらゆる金融商品を横串刺してバランスよくアドバイスできるIFAをセカンドオピニオンとして活用することをおすすめします。※IFAについては、また別の機会で詳しく紹介させていただきますね。

 最後に生命保険の選び方について、まとめてみました。

・長生きすることを前提に考える
 ↓
・遺族年金や団信など、すでに払っている保険を認識する
 ↓
・それでも不足が生じる際に生命保険を考える
 ↓
・将来の生活環境や資産状況に合わせて自由に変更できるよう、変換権が設定されている保険商品、保険会社を選ぶ

 CMなどで「月々の保険料はいくら」ということを謳う保険が多いですが、本当に大切なのは「保険に入る目的は何なのか?」ということ。もちろん安いことは重要ですが、どうか必要なときに必要な額を家族がしっかりと受け取れる保険、そして保障額をあとから自由に設計しなおすことができる保険を選んでください。
【一言】
保険料を納めて長生きしたいかねぇ。
いまの時代、定年まで働けるかもわからない。
まして年金なんて期待できない。
子供の世話になって、煙たがられながら長生きするよりも
早めにポックリと逝ったほうが幸せなのではないか?

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